パーソナリティ障害の原因3 脳の発達障害
パーソナリティ障害になる原因で最後に挙げられるのは、脳の発達障害によるものです。
つまり、先天的なものに影響される、ということです。
脳の発達障害によって引き起こされるものの中に、ADHD(注意欠陥・多動性症候群)や、
LD(学習障害)などがあります。
ADHDもLDも、脳の神経伝達物質が、正しく稼働していない為に起こり得る障害です。
これらの人々は、普通の知能がありながら、学習ができない、落ち着いていられない、
などの問題が生じます。
これらの症状をその子供の個性だと思い込み、「あの子は勉強ができない」
「あの子は落ち着きがない」と頭から叱る人も大勢います。
そのことで、発達障害の子供たちは、自分に自信を失い、また周りに不信感を募らせていくように
なるのです。
こういったことで精神的に不安定になり、パーソナリティ障害を発症させるケースがあります。
すなわち、ADHDやLDの合併症状として、パーソナリティ障害になることが考えられる、ということです。
この場合、パーソナリティ障害の中の「境界性パーソナリティ障害」になるケースが多いのですが、
そのほかのタイプのパーソナリティ障害になることも考えられます。
脳内のトラブルが元であれば、そのことをいち早く見抜けるかどうかが、パーソナリティ障害になるか
否かの分かれ目になる、と言えるでしょう。
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