回避性パーソナリティ障害(Avoidant Personality Disorder)
回避性パーソナリティ障害は、日本人に多いタイプのパーソナリティ障害の一つです。
回避性パーソナリティ障害の人は、物事を実行する前に、簡単に諦める傾向があります。
最悪の事態を想定しすぎ、ひとまずその場から逃げ去るのです。
つまり、「○○になったらどうしよう」という風に、常に不安でいっぱいになっています。
何事にも不安が優先してしまうことで、行動を制限しているとも言えるでしょう。
またそれだけに留まらず、思い切って行動を起こしてみても、必ず心の中では反省会を行います。
「自分は間違ったことをしなかっただろうか?」「やっぱりやらないほうが良かったんじゃないか」と、
自分の成し遂げた成果とは別のところで、やはり不安にかられているのです。
そういう行動は、次の行動にも影響します。
自尊心が低く、自分に自信が持てないために、周りから自分が何をやっても批判される可能性があるのだ、
と思い込み、最初から人間関係の構築を回避してしまいます。
不安の大きさが大きくなるにつれて、対人関係への影響も大きくなっていきます。
そして、回避性パーソナリティ障害が度を越して強まった場合、どの対人関係も怖くなり、引きこもりに
なるケースが考えられます。
ですから、周りの人の対処法としては、「○○がやりたい」という気持ちを後押しし、自分に自信を
持たせるように施してあげるのが、一番いいのだと思います。
※ 診断基準については、こちらをご覧ください。
→ 回避性パーソナリティ障害診断基準(PDFファイル)
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