反社会性パーソナリティ障害

反社会性パーソナリティ障害(Antisocial Personality Disorder)

犯罪者やカルト集団の指導者などに多いのが、この反社会性パーソナリティ障害です。

反社会性パーソナリティ障害の人には倫理観や道徳観がなく、常に犯罪行為を含む問題行動を起こす
可能性を秘めているのが大きな特徴
です。

そして、多くの犯罪者、カルト宗教関係者を見てみると、自分の反社会性に対する認識が欠如している、
ということがわかります。

ですから、実際には、自らそのために医療機関を受診することも考えないのです。

つまり、治療を受ける患者、ということにはなりにくい、ということです。

そして、更に悪いことに、犯罪行為や問題行動のパターンというのは非常に定着しやすく、一度
反社会性パーソナリティ障害になったら、その暴走を誰も止めることができないと考えたほうが
いいかもしれません。

こういう人たちの人格を詳しく見てみると、共通して、利己的ゆえにうそつきにもなりやすいこと、
他人に与える愛情を持ち合わせていないこと、物事に対する責任感が薄いことがわかります。

何故、反社会行為をするようになるか、という原因についてですが、それには家庭環境、社会的背景など、
様々な背景が複雑に絡み合っている、としかいいようがないのが現状です。

しかし少なくとも、発達障害の発見の遅れによって、このパーソナリティ障害を併発させるケースが多い、
ということはいえます。

また、アルコールや薬物中毒とも合併しやすいとされています。

※ 診断基準については、こちらをご覧ください。
  → 反社会性パーソナリティ障害診断基準(PDFファイル)

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