一流主義
自己愛性パーソナリティ障害の人は、大きな虚栄心を持っており、また見栄っ張りです。
どんな場面でも見栄を張っていたいので、全ての基準を「一流」にします。
例えば、自己愛性パーソナリティ障害の女性が、料理教室に通ってみたいと思ったとします。
幸いにも、近所に料理教室もあります。
しかし、その女性は近所の料理教室には行きたがりません。
何故でしょうか?
それは、先生が無名の人だからです。
無名の先生に指導されるなんてプライドが許さず、敢えて高いお金を払って、一流シェフが指導を
してくれるようなところに通おうとします。
このように、自分は常に一流の人たちに囲まれている、という環境を作りたがる傾向があるのです。
ですから、かかりつけの医者も、町医者より著名な医者を選びます。
近所に一流の誰かがいたら、近づきたがります。
自分は一流なのだから、周りにいる人も全て一流でなくてはならない、と信じているのです。
しかし、それは生活において、非合理的です。
一流の人の所に習い事をしに行くならば、その分経費もかかります。
近所の医者より遠くの医者を選べば、その分万が一の時に不便です。
「一流」という言葉に固執し、一流であることを最優先にするために、無駄な犠牲を払い続けます。
そのことで、段々と疲れていき、金欠などのストレスを抱えることも考えられるでしょう。
結果的に、精神的には不健康の道を辿ることになるのです。
スポンサードリンク