境界性パーソナリティ障害の概要

境界性パーソナリティ障害の概要

境界性パーソナリティ障害は、パーソナリティ障害の中でも最も一般的なものと言えるでしょう。

アメリカでは、パーソナリティ障害患者のうちの半数が、この境界性パーソナリティ障害とも
言われています。

また、私たちが知る著名人でパーソナリティ障害と言われている人たちも、この境界性パーソナリティ
障害に該当することが多いようです。

境界性パーソナリティ障害はまた、別名「ボーダーライン」とも呼ばれています。

これは、境界性パーソナリティ障害を英語で「Borderline Personality Disorder」ということに
理由があるのですが、この種類のパーソナリティ障害は、かつては「神経症」と「精神疾患」の
中間に位置するものである、とされていたことも理由として挙げられます。

境界性パーソナリティ障害の具体的な診断基準が設けられたのは、1980年代のことです。

そこから現在に至るのですが、その基準から換算する男女比は、男性:女性が1:3と、女性が圧倒的に
多いのが特徴です。

発症年齢は10代〜30代で、総じていうと、女性の若年層に最も多い、と言うことができます。

境界性パーソナリティ障害は、発達障害の合併症状として発症するケースも沢山あります。

ADHD(注意欠陥・多動性症候群)の一部の症状と類似点が多く見られ、特に多動性が優勢のADHD患者の
場合、それが転じて境界性パーソナリティ障害を合併させることが多くあるようです。

※診断基準については、こちらをご覧ください。
  → 境界性パーソナリティ障害診断基準(PDFファイル)

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