境界性パーソナリティ障害の入院療法
境界性パーソナリティ障害では、入院治療が効果的なこともあります。
入院することで環境が変わるので、心のリセットになるでしょう。
また、家族との諍いが絶えない場合、双方の休憩期間として、別々に暮らすことも必要なことが
あると思います。
入院療法は、その患者の重度によりますが、きっちり管理された中での生活なので、アルコールや
薬物依存の人などには、それらを断つ大きなきっかけになります。
入院生活では、規則正しい生活を送る中で、心理療法や薬物療法など、様々な治療法を組み合わせて、
集中的に治療を行っていきます。
一度の入院で劇的に変わる人もいれば、数回繰り返さなくてはいけない人もいます。
また、退院時期は主治医と話し合って決めますが、基本的に患者の意思が尊重されますので、
その点は気楽でもあるでしょう。
但し、問題も幾つかあります。
境界性パーソナリティ障害の患者は、実は一番トラブルを起こしやすいと言われているので、
病院側が受け入れを断る場合があるそうです。
元々境界性パーソナリティ障害の患者は、暴言・衝動的行動を起こす傾向にある為、そのことが、
ほかの患者への悪影響になり兼ねないからです。
それと、管理された生活に安堵感を見出し、退院を怖がる人もいます。
しかし、入院は「全寮制の学校」のような場所で、必ず「卒業=退院」しなければなりません。
ですから、周りに迷惑をかけないことと、退院することを前提に過ごすことが必要になります。
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