自己愛性パーソナリティ障害とは
自己愛性パーソナリティ障害は、英語で「Narcisstic Personality Disorder(ナルシスティック・
パーソナリティ・ディスオーダー)」といいます。
ここで一つ気付くことがあると思いますが、要するに、「ナルシスト」に関係するパーソナリティ障害です。
自己愛性パーソナリティ障害の場合、自分を過剰に愛するために、周りが見えなくなり、自分以外の人間の
感情を読み取ることが困難になります。
またそれだけには留まらず、自分という人間に、理由もなく自信を持ちやすく、また理想の自分像に縛られ、
それを演じようとする傾向にあります。
自分が第一なので、周りの人を卑下したり、信用しなかったりします。
この為、対人関係でのトラブルが多くなります。
その一方で、理想的な自分を演じながらも「本当はそんなのじゃないのに」という、マイナスな思いも
存在します。
つまり、マイナスな自分から逃げ、本来の自分を隠すために、わざと自信にみなぎった自分を演出
するのです。
ですから、根底にあるのは、自分に対するコンプレックスや、人に愛されない不安などです。
理想と現実のギャップが大きくなるほど、その人の苦しみは増し、生きていることが辛くなります。
統計によると、自己愛性パーソナリティ障害は、女性よりやや男性に多く、また中年層に多いと
されています。
※ 診断基準については、こちらをご覧ください。
→ 自己愛性パーソナリティ障害診断基準(PDFファイル)
スポンサードリンク