嘘つき
自己愛性パーソナリティ障害の人は、理想的な自分を維持するためには嘘も平気でつきます。
とりあえず、「貧乏臭い」という雰囲気は出さないように、必死になるはずです。
自分が万人かのような錯覚を持っているので、例えば出来ないことを「できる」と言ってしまったり、
買えないものを「買える」と言ってしまったりします。
勿論、実際にやって見せたり買ってみせたりはできないので、後で焦ることは必至です。
しかし、今度はできなかったことに対して言い訳をするなどして、結局嘘の雪だるまが出来上がっていきます。
また、見栄を張るための嘘には留まらず、自分にとって都合の悪いことから何とか逃げるためにも嘘をつきます。
普段普通に暮らしている人でも、行きたくないパーティーに呼び出されて、その時間偶然にも空きがあった時、
「ちょっと具合が悪いから」「別の用があるから」と嘘をついて、その場を逃れることはあるかもしれません。
しかし、自己愛性パーソナリティ障害の人の嘘は、そのレベルを軽く超えています。
自分を守り、相手を意のままにコントロールするために、嘘と真実をごちゃごちゃにして、人前で過ごすのです。
当然、周りが自分に抱くイメージと、本当の自分には、大きな隔たりが出来てしまいます。
その隔たりに疲れ切った時に、一気に理性を失うことも考えられます。
嘘つきの果てに、別の精神疾患(抑うつなど)を発症させる危険性もあるのです。
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