反省しない
自己愛性パーソナリティ障害が強い人の中には、「自分の辞書に反省という言葉はない」という人もいます。
反省は自分の非を認めることですから、当然架空の自分を愛する者にとって、出来かねることでしょう。
人の自尊心を深く傷つけようが、「自分は間違ったことは言っていないし、やっていない」と、決して
自分のせいだとは思わず、また、嘘をついても、「仕方なかった」と開き直ります。
「反省しない」ことについて、更に突き詰めると、本当はただ人生に憶病になっているだけのことです。
架空の偉大な自分になりきるために何でもすることが第一であり、本当の自分を受け入れることを頑なに
拒否しているだけです。
自分本来の姿から逃げるためには、反省という言葉を捨て、更に誰々のせいだ、と責任転嫁します。
仮に誰かの人生に大きな迷惑をかけたとして、多少なりとも良心の呵責が生じる可能性はあります。
しかし、反省するそぶりは見せないでしょう。
反省しない人間には、最初から誰も何も期待しません。
また、会社であれば、その人には大きな仕事を任せないでしょうから、人間関係にも出世にも影響しています。
反省しない人物の周りの人は、最終的に「何を言っても無駄だ」と諦め、その人の元を去ります。
ここでもまた、最終的には一人ぼっちになるのです。
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