衝動性・破壊行為

衝動性・破壊行為

境界性パーソナリティ障害の人は、ストレスにとても弱いです。

一度ストレスがかかると、自分をどうコントロールしていいのかわからなくなり、
またコントロール自体が不可能になります。

そうすると、衝動的な行動を取るのです。

そこには、沢山のエネルギーを注ぐことになります。

普段の私たちでも、生活にストレスを抱えることは沢山あります。

しかし、ストレス発散のために、スポーツをしたり、趣味に没頭したりし、うまくストレスの
捌け口を作って生活のバランスを保っています。

境界性パーソナリティ障害の場合、そういったストレスの捌け口が、破壊行為に向かってしまう
傾向があるのです。

例えば、対人関係では暴言・暴力に発展することになりますが、それだけに留まらず、無謀な運転や、
器物破損など、法に触れるような破壊行為をすることもあるでしょう。

それが悪いことであると、本人には恐らく自覚がありますが、衝動性というものは、通常、
止めることができないものです。

そして、そういった衝動性は、後述の自殺行動への発展や、依存症への発展も懸念されます。

依存症でいえば、私たちはよく「衝動買い」という言葉を使いますが、その買い物の額が
変わってきて、自分の財政状況に見合わない大きな買い物をどんどんするなども、よくある話です。

破壊行為は、第三者やものに対する破壊行為だけのみならず、自分の人生の破壊行為、とも
言えるでしょう。

スポンサードリンク