境界性パーソナリティ障害の社会療法
境界性パーソナリティ障害の患者は、社会での問題行動により、苦しみます。
自分で自分をコントロールできない自己嫌悪から立ち直るには、社会に参加しながら治療をしていくことが
望ましいとされます。
とはいえ、ある程度の治療をした後でも、いきなり社会に戻るのは、プレッシャーになるかもしれません。
ですから、その前に、ワンクッション置く意味での社会生活をすることで、足慣らしをしていくといいでしょう。
つまり、社会に出る前に、集団行動の練習を行い、その過程で再度自分の問題点を確認・克服していくのです。
具体的には、デイケアに通うことや、作業所のようなところで働くという選択肢があります。
デイケアは、精神医療を受けている様々な人たちが、同じような目的で集まっています。
そこでは、作業のようなこともしますが、レクリエーションやゲームなど、気軽にできるような内容が
充実しています。
デイケアに通う主な目的は、働くことというよりも、集団でいかに問題を起こさずに行動できるかを学ぶこと、
といったほうがいいかもしれません。
デイケアで問題なく過ごすことができたら、社会復帰への希望が見えてきます。
作業所での労働は、各市町村が紹介してくれるケースもありますが、主治医に相談して、どこで労働できるかを
知ることもできるでしょう。
低賃金でも、治療後に初めて稼ぐお金には、特別な価値を見出せるに違いありません。
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