自傷行為・自殺願望

自傷行為・自殺願望

境界性パーソナリティ障害の人は、常に精神が不安定で、心細く、また感情のコントロールが
できない
こともあり、自己嫌悪に陥りがちです。

その自己嫌悪が度を越すと、自殺願望に発展することがあります。

自殺願望といっても、本気で自殺するケースと、自傷行為に留まるケースがあります。

自傷行為の場合は、自分を傷つけるだけで、何とか気持ちが押し留まる状態です。

主なパターンとして、リストカットや大量服薬が挙げられます。

リストカットの場合、通常人が死に至ることはほとんどありません。

手首に傷をつけたくらいの出血量で、人は死なないのです。

しかし、思いつめてリストカットにまで及ぶことに一種の「満足感」を覚え、それが癖になる
ケースがあります。

それが「リストカット症候群」と呼ばれる状態です。

大量服薬の場合は、これも致死量に至ることは少ないといえるでしょう。

人の内臓は、大量服薬に耐えられるようにはできておらず、体が大量の薬物を受け付けず、
戻してしまいます。

また戻さなくても、体が思うように動かなくなる状態が暫く続いたあと、何事もなかったかのように
元通りになるのが通常です。

しかし、本当に死に至るケースも当然あります。

自殺行動には、服薬やリストカットに留まらず、飛び降り、首吊りなど様々あります。

完全に理性を失い、その思い詰め方がひどい場合は、自ら命を落とすことになります。

スポンサードリンク