統合失調型パーソナリティ障害

統合失調型パーソナリティ障害(Schizotypal Personality Disorder)

統合失調型パーソナリティ障害の人は、見かけも中身も極めて奇妙なのが特徴です。

妄想癖があり、また、常に非現実的な世界を持っています。

その世界観が独特過ぎて、人間離れしているため、顔つきや服装も、自分の世界観が反映されてしまい、
他人にはひたすら奇妙で独特に見えるのです。

そして、最も大きな特徴は、テレパシーや第六感、それに迷信というものについて、異様に興味を示し、
信じること
です。

普通の人間の頭では到底考えないような、非人間的なものに引力を感じるようです。

そういう人たちは、現実には非常に憶病で、対人関係も全く得意ではありません。

気持ちは不安定なことが多く、社会を恐れています。

見かけが奇妙で人も近づき難いし、自分も社会への恐怖心にとらわれているため、当然孤立していく
ことになります。

現実世界に対しては、決して肯定感情は生まれないのです。

似たような日本語で、「統合失調症」というものがありますが、統合失調症と統合失調型パーソナリティ
障害は、大きく異なる点があります。

統合失調症には、幻覚や幻聴の症状が見られることがありますが、パーソナリティ障害の場合には、
そういったことはありません。

あくまで思想の問題、といったほうがいいでしょう。

このタイプのパーソナリティ障害の人は、現実社会と足踏みを合わせることが非常に困難なので、
認知療法や社会療法で、問題克服に取り組むのが望ましいと思われます。

※ 診断基準については、こちらをご覧ください。
  → 統合失調型パーソナリティ障害診断基準(PDFファイル)

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