依存性パーソナリティ障害

依存性パーソナリティ障害(Dependent Personality Disorder)

依存性パーソナリティ障害は、他人への過度な依存によって、自分を守ろうとするタイプです。

当然、そこには、自分に対する自信のなさがあります。

自分は全てを誰かに決めてもらわないと生きていけない、という思い込みが激しすぎて、全く自立に
結びつかないのです。

常に判断を迫られる場面では、誰かにその判断を委ねる傾向があります。

そして、その判断に少しでも反発心を覚えたとしても、自分に主義主張があるわけではないので、
結局それに従ってしまいます。

恋人ができたとしても、恋人は完全に依存され、何一つ自分で決められずに主体性に欠く相手を
重荷に感じ、すぐに離れていきます。

結局、自分で決断していかないと、人間関係が生まれていかないとしても、甘えん坊で自分の考えに
自信が持てず、あちこちに依存場所を求めるのです。

こういうことは、親が過保護に育てたことにより起こり得ます。

親が後に依存性パーソナリティ障害になる子供に対して、全てを与え、全てをやってあげようとすると、
子供の自立心発達の弊害になります。

また、親が望まないことを子供がすると激怒し、親の意に沿うようなことをすると過剰に誉めるなども
いけません。

相手の顔色を伺いながら行動することが身についてしまうからです。

ですから、自立心と判断力を養うべく、心理療法を受けることが必要になるでしょう。

※ 診断基準については、こちらをご覧ください。
  → 依存性パーソナリティ障害診断基準(PDFファイル)

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