解離(乖離)

解離(乖離)

皆さんは「解離(乖離とも書く)」という言葉をご存知でしょうか?

解離とは、離人感を伴うもので、あたかも自分が自分ではないような状態に陥ります。

深酒をしたために、自分で何をしたのか覚えていないことがあるように、自分で自分のしていることが
わからず、やってしまったことに対して、完全に記憶を失っています。

このようなことが、境界性パーソナリティ障害では起こり得るのです。

このような傾向は、心理学では、心的外傷(トラウマ)の自己防衛手段として引き起こされる
とされています。

つまり、過去に虐待される経験があったり、何かしら心に恐怖として焼き付いているものが、
解離という現象を引き起こさせるのです。

解離状態では、体がふわふわ浮いたような、麻酔から覚めかけたような、ぼんやりとした感覚になります。

そこで様々なことをしても、覚えていられません。

私たちは毎晩、夢を見ているといいますが、夢の内容を全て覚えていることはありません。

それと同じように、まるで夢で全てが起こっているかのように、覚醒後は忘れてしまいます。

解離の時には、普段の自分では考えられないような行動に出やすいので、非常に危険な状態ともいえます。

解離には様々なタイプがあるのですが、境界性パーソナリティ障害の場合、健忘が強い「解離性健忘」に
なることが多いようです。

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