シゾイド・パーソナリティ障害(Schizoid Personality Disorder)
シゾイド・パーソナリティ障害の人は、無機質で感情のない人間に見える傾向にあります。
いわゆる、「近づきにくい人」のイメージです。
そして実際に、このシゾイド・パーソナリティ障害の人には、感情の起伏も喜怒哀楽もありません。
異性を含めた他人に対して全く興味が湧かず、対人関係を避ける傾向にあります。
それは時として家族に対してもあり得ることで、適切な家族関係を築けないという問題を生じさせます。
親も兄弟も、空気のような存在で、特別な意味があるわけではないのです。
このタイプのパーソナリティ障害の人は、特別何かで苦しんでいるわけではないのが、
一番大きな特徴といえるでしょう。
哀しみや苦しみもない代わりに、喜びもありません。
人間関係を避ける理由も、人に対する不信感や恐怖からではなく、人づきあいが面倒という、
至って単純な理由です。
引きこもり傾向にあっても、同様のことが言えます。
ですから、普通に暮らしていて、本人に問題意識があるわけでもなく、世間に迷惑をかけているわけでも
ありません。
但し、家族はそんな身内を放っておかないでしょう。
大体、このタイプのパーソナリティ障害が発覚するのは、家族が心配して、その人を病院に連れて
行った時のみです。
自分も苦しんでおらず、周りも特に迷惑を被っているわけでもないわけですから、ある意味では、
ちょっと特殊なパーソナリティ障害といえるかもしれません。
※ 診断基準については、こちらをご覧ください。
→ シゾイド・パーソナリティ障害診断基準(PDFファイル)
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